免疫力が高い人は風邪を引かない?!その免疫力、実は「腸」で上がるんです!
「バカは風邪ひかない」なんて言われますが、けしてそうではなく「腸内環境」が良いから風邪を引かないということが分かってきていて注目されています。
風邪って・・・?
みんな風邪ひいた、風邪ひいたと自然に言っていますが、
風邪は、専門的に言うと「かぜ症候群」。鼻、咽頭、喉頭の上気道でおこる急性炎症の疾患を「かぜ症候群」と言います。最近では、気管、気管支、肺の下気道でおこる急性炎症の疾患までを総称して「かぜ症候群」と言われています。
◉風邪の原因(病原体)の80~ 90%がウイルス◉
と言われています。ウイルスには多くの種類がありますが、代表的なウイルスについていくつかあげましょう!
風邪のウイルス
ライノウイルス
鼻かぜを引き起こすウイルスです。鼻水・鼻づまり・くしゃみという症状から始まります。熱がでないことが特徴です。大人の風邪の30%~50%はこのウイルスが原因です。春~秋にかけて多いウイルスですが、一年を通してみられるウイルスです。
鼻や喉のかぜを引き起こすウイルスです。鼻水・鼻づまり・せき・喉の痛みという症状がでます。熱がでるときもあります。大人の風邪の15~20%はこのウイルスが原因です。冬に多くみられるウイルスです。
RSウイルス
せきのかぜを引き起こすウイルスです。鼻水・せき・たんという症状がでます。小児の場合、肺炎・気管支炎を引き起こし重篤するケースもあります。感染力が強いウイルスです。冬から春にかけて流行するウイルスです。
扁桃腺、気道に感染するウイルスです。プール熱とも呼ばれています。風邪の症状のほか、結膜炎、咽頭炎、胃腸炎などの原因となるウイルスです。夏に流行しますが、一年を通してみられるウイルスです。
インフルエンザウイルス
鼻水、せき、頭痛、高熱、筋肉痛、全身のだるさなどの症状を引き起こすウイルスです。A型、B型、C型がありますが、流行の原因となるウイルスはA型とB型です。A型とB型は毎年世界中で流行を繰り返しています。国や地域、年によって変異し、流行を引き起こすウイルスです。感染力が非常に強いウイルスです。
まだまだ風邪の原因となるウイルスはたくさん存在しますが、この辺にして、次に気になるのは、どうやって感染するの?感染経路についていくつかあげましょう!
◉風邪のウイルスは、目、鼻、口から体の中に入ってきます◉
その中でも、鼻が感染経路となっているケースが多いです。目と口は閉じることはできますが、鼻は閉じることなくずっと空気を吸い込んでいます。ウイルスが入りやすいのは納得ですね。
体の中にウイルスが入ってくると「ウイルスに感染しました」という情報が細胞から細胞へと伝わります。
◉鼻づまり・・・鼻粘膜の細胞は、ウイルスが奥に入らないように頑張ってくれます。それが鼻づまりという症状です。
◉鼻水・・・細胞の中でウイルスが増えると細胞は壊れてウイルスがでてきます。そして他の細胞に感染します。そうならないよう体の外に出そうとするのが鼻水という症状です。
◉咳・・・ウイルスが喉頭に入ると咳がでます。喉頭の下には気管、さらにその下には気管支があります。咳はウイルスが気管から下に入らないようにするための症状です。
◉発熱・・・熱はウイルスが増える時にでる症状です。高熱になると辛くてビックリしますが、実はウイルス、低体温の方が増えやすいという性質を持っています。ウイルスが増えないよう体を守るために体温を上げているのです。
かなり簡単な説明ではありますが、風邪の諸症状(鼻づまり・鼻水・咳・発熱)は、体がウイルスと戦い、体の中からウイルスを撃退している反応ということになります。
★風邪をひかない人=ウイルスが体内に入りにくい人★
ウイルスが体内に入りやすいか、入りにくいかの違いになります。
風邪をひきやすい方、ウイルスが体内に入らないようする対策についてお話します。
◉うがい・・・喉に入ってきたウイルスを外に出すにはうがいが一番です。うがいは15秒位がベスト!と言われています。またうがいは、喉に潤いを与えてくれるので乾燥を防ぐ効果もあります。
◉手洗い・・・ウイルスが体の中へ入ってくる原因で一番多いのは手です。顔や口など色んなところに触れているので、手にウイルスが付いていると体の中に入る可能性がとても高いです。手を洗うことでウイルスを防ぐことができ、風邪をひく可能性を低くすることができます。
◉マスク・・・ウイルスが入ってくる可能性を減らし、喉を潤し乾燥から守ってくれる役割があります。マスクは自分のための予防だけではなく、周りへのエチケットとしても大切と考えられています。
◉湿度・・・乾燥は風邪の大敵です。湿度が高くなるとウイルスは水分を含んで重くなり、空気中を漂うことができなくなり、地面へ落ちます。空気中のウイルスが少なければ、体の中にウイルスが入ってくる可能性は低くなる=風邪にかかる可能性も低くなります。
うがい、手洗い、マスク、湿度をきちんとしたら風邪をひかない。ということではありませんが、対策をしないよりは風邪にかかる可能性は低くなると思います。
★風邪をひかない人=免疫力が強い人★
免疫力の強さは、風邪をひきやすいか、ひかないかに大きく関係しているのです。
◉免疫力と腸の関係◉
風邪ひいたかな?と感じていても、ほっておいたら自然に治っていた。という経験をしたことはありませんか。私たち人間の体には、外部の病原菌やウイルスなどの侵入を防ぐ機能と、 体内の悪い細胞から身を守る機能があります。
これが免疫力です。免疫力の高い人は風邪をひきにくく、風邪になっても治りやすいのです。
「おたふくかぜ」「はしか」「水ぼうそう」「風疹」になった時、両親や祖父母、近所のおばちゃんに「一度なったからもう心配ない」と言われた経験ありませんか?
これも免疫力の働きの一つで、一度かかって治った病気は、繰り返してかかりにくい。という免疫記憶という機能です。
今まであまり気にしたことがなかった免疫力。とても頼もしくありがたい力だということは理解できたのですが、免疫力って何からできているの?免疫力の正体は?という疑問はありませんか?
★免疫力は免疫細胞から成り立っている★
免疫力は、免疫細胞という多種多様な役割をもった細胞が集まり、互いに協力しあって私たちの命を守ろうという働きによって成り立っています。
◉免疫細胞=白血球◉
免疫細胞とは、血液中に含まれる白血球のことです。血液を通じて体全体をパトロールしながら、病原体から体を守ってくれています。
病気になって血液検査をしたとき、「白血球の数値が上がる」というのは、病原体と戦うために、防御本能で白血球が増えているからです。
免疫細胞は一人の体の中に何千億個もあると言われています。24時間あらゆる病原体と戦い私たちの体を守ってくれています。
★免疫細胞の多くは腸に住んでいる★
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◉免疫細胞の70~80%は腸に集まっています。◉
腸には、口から入ってきた食べ物のほかに、細菌やウイルスなどの病原体も入ってきます。病原体の侵入を防ぐのも腸の大切な役割の一つなのです。
腸は体内にありますが外部の病原菌やウイルスなどの侵入を防いでくれる最大の免疫器官です。
腸内環境が乱れる
↓
免疫細胞が機能しない
↓
病原体が侵入してくる
↓
病気のリスクがあがる
となります‼︎
◉免疫細胞が多く集まる腸内の環境を整え活性がすることが、免疫力を高めるポイントです◉
免疫力が低下すると、
・体がだるい。疲れやすい。やる気がでない。
・風邪やインフルエンザなどの病気にかかりやすい。
・花粉症やアトピーなどアレルギーになりやすい。
・がんになりやすい。
などなど、体に様々な不調がでてきますが、少しでも体の調子がおかしいな・・・と思ったら、お医者さんに診てもらってくださいね。
皆さんも出来る範囲でゆっくり徐々に腸内環境を良くしていき、免疫力を高めて楽しい毎日を過ごしましょう‼︎